この記事は HowTelevision Advent Calendar 2023 5日目の記事です。昨日は伊達さん (id:s_date) の「YouTrack から GitHub Projects へのスムーズな移行 - ハウテレビジョンブログ」でした。
こんにちは。ハウテレビジョン新卒採用責任者の前島 (id:keiichiro_maejima) です。
エンジニアの皆さんがエンジニアリングに集中するためには非エンジニアメンバーの理解や協力は必要不可欠なのではないでしょうか?
ハウテレビジョンでは数値集計のツールとして、ご存知の方も多いかもしれませんが「Redash」を使っています。 かつては、非エンジニアメンバーの多くは「SQL」を書けない過去があったんです。
当時はちょっとした数値集計をしたくてもできなかったので、エンジニアの皆さんに五月雨に依頼が飛び、エンジニアの皆さんもそれに応え続けていただく毎日でした。
しかしながら、上記のような状態だったことから、本来注力したいプロダクト開発が遅れるということがありました。ビジネスメンバーはすぐに数値取得ができず、エンジニアのメンバーはクエリ作成に追われるなど誰にもメリットがない状況だったのですが、下記のような取り組みを通して大幅にクエリの作成依頼が減ったことがありました。
非エンジニアメンバーのSQL理解の加速
1. 学び始めるビジネス職、現る
「ビジネスメンバーもSQLを書けるようになろう計画」がビジネスチームの中で発足し、とあるメンバーが「自分たちがより早く数値集計ができるようになりたい。かつよりプロダクト開発にエンジニアメンバーには集中してほしい!」という理由で、その方がSQLを学ぶようになりました。
些細なことでも初心者にとってはすごく遠く感じるようでして、当時は「クエリって何?」「テーブルって何?」などなど基本すらわからない状況からのスタート。
だからこそ「初心者が初心者に教える」ことによってチーム全体の底上げが実現ができ、次第には他のメンバーもクエリをまずはつくってみる。という動きが生まれ、エンジニアメンバーがプロダクトづくりに集中できる環境を作ることができました。
2. テーブルやカラムの構造の整理
SQLの構文を理解したとしても「この項目を集計したいが、どのテーブルのどのカラム?」を使ったら良いかがわからず、結局はエンジニアメンバーに聞かないと解決できない状況に陥りました。そこで頻度高く利用するテーブルとカラムを整理することで、ビジネスメンバーでも「このデータを使いたい時はこのカラムを使えば良いのか!」とわかるようになってきました。
変化をエンジニアはどう感じているのか
当時を知るエンジニアメンバーにその当時と今を比較しながら聞いてみたところ下記がありました。
- 急ぎで必要な依頼も多く、業務を中断して先にそっちを優先していたが、最近ではいつの間にかクエリの作成依頼や質問が減った(エンジニアのKさん)
- クエリの作成依頼の要件精度が向上しピンポイントでの作成になったので作成が楽になった(当時は何ができて何ができないのかもわかっていないメンバーが多かったのでふわっとした依頼も多かった)(エンジニアのAさん)
- クエリレビューなど、依頼されるタスクが最低限になったことによって開発のプロジェクトも進みやすくなりお互いを尊重し合いながらより働けるようになった(PdMのYさん)
これから
「データの民主化」と称し、全社員がエンジニアリングを理解し、そして、使えるプロジェクトがキックオフします。詳細や進捗は今後ブログを通してお伝えできたらと思っていますのでどうぞお楽しみに!!
どの職種であれ自身が付加価値を出せる仕事に向き合えている時間が個人にも会社にとっても重要ではありますが、その一歩のためにもよりデータやエンジニアリングに強い会社に向け邁進中です!