この記事は HowTelevision Advent Calender 2023 の16日目の記事です。15日目は飲み仲間であり当社の古株エンジニアである山本さん (id:yumasukey) による社内向けシステムでやらかしちゃった話 - ハウテレビジョンブログでした。
はじめに
私はハウテレビジョンで取締役COOを務める池内 (id:ds4white) です。
2022年10月からCOO役割に加えて全社の採用責任者を担うようになり、約1年採用にコミットしてきたのでその過程での変化等を備忘録的に綴ります。
そもそもなぜ採用にコミットするようになったか
2021年10月にCOOに就任してから様々な課題に向き合い対応してきましたが、結局のところ『人』の問題に行き着いてきました。
事業、組織の変化に対して必要な採用が進まないことが各所に歪みを起こしていると判断し、負のスパイラルを解消すべく会社としての最優先課題に採用を据え私が採用責任者としてコミットすることになりました。
この1年で変えてきたこと
採用組織の抜本的な見直し
当社は知名度が高い会社でもなく採用力が高い会社でも無いので、普通に採用をしてもうまくいくものではないです。
この状況を打破するべく採用経験の有無ではなく、採用の重要性を理解しゼロベース思考で課題に向き合える集団を作りたいと考えていました。
結果として現在は人事経験者1名以外全員採用未経験の組織で構成していますが、採用を目的とせずに強い会社・事業にするための採用であると共通認識を持ちながら推進できる強いチームが作れたかなと思っています。
人材紹介会社各社の認識変革
私は入社して5年弱となりますが、お世辞にも入社した頃の会社はいい会社とは言えませんでした。(だからこそ私は入社したのですが) www.wantedly.com エージェントの皆様とお話を進めていくとびっくりするぐらい数年前の当社のイメージで止まっていることがわかりました。
これはポジティブなことではなくネガティブなイメージだけが先入観として残っており、中には弊社に対して嫌悪感を抱く方もいたぐらいでした。
昔の印象がよほど強烈だったのか、直近の変化をお伝えしてもなかなか信じて頂けず先入観を拭いきれずにいましたが、 懇切丁寧に過去と現在の違い、何故その違いが生まれているのか、これからどう変わっていこうとしているのかをお伝えする中で、 徐々にではありますが当社に対しての見方を変えていただける方々、応援していただける方々を生み出せたのかなと思っています。
そもそもの採用の考え方の変革
『今必要なポジションの採用』をやめ『未来の組織図からの逆算の採用』をするようになりました。
どうしても事業拡大に伴い足元で大変な局面を迎えるので今乗り越えるための採用をしたいという感情は生まれます。
この感情をぐっとこらえ未来を見据えた採用にシフトしました。ここにこだわり抜いたことは一番良かったかなと思います。
起きた変化
物理的に採用人数を増やすことができた
2022年は9名の入社に対して、2023年は18名の方に入社頂きました。
面接の数が大きく変化したわけではないですが、当社へのフィット感が高い方と出会う率が明確に上がり結果として選考通過率が大きく向上しました。
また、当社が採用したいと感じる方は当然のことながら他社も必要とされる方ですので採用力が強い企業様との比較になることも多かったです。
未来を見据えた採用にシフトしたことによって挑戦思考の方にとって魅力づけできるようになっていったのかなとは思います。
役員クラス、部長クラスの採用が進んだことにより組織が強固になった
今年はプロダクト担当役員やビジネス部門の部長採用等個人的には念願であったポジションの採用が進んだことによって会社が大きく変化したと感じています。
私自身入社してから常時複数部門を兼務する状態が続いていましたが今年に入ってから初めて兼務が減っていくという体験をすることができました。
その結果として会社の未来を描くことに集中ができるようになり会社としてもステージを一つ変えられた感覚を持っています。
会社の『未来』を一緒に作りたい、という思いをもって入社頂く方が増えた
前述した役員クラス、部長クラスの採用ができたことはその後の採用にも好影響が有りました。
一次面接で各部門の本部長、部長から事業・部門の未来の共有及び現状とのギャップをお伝え頂き、二次面接は私から全社の未来の話ギャップをお伝えすることができるようになったことによって、様々な目線からどこに向かっていて候補者に何を期待しているのかを伝えられるようになりました。
その結果として『今いい会社に入りたい』ではなく『一緒にいい会社を作っていきたい』という思考性の方に興味を持って頂きご入社頂けている感覚を持っています。
最後に
12月から採用・組織開発部門を前述したプロダクト担当役員に引き継ぎをさせていただきました。
これも兼務解消の一つであり経営が採用にコミットすることを継続していく宣言です。
今まで自身が担っていたことをおまかせできるというのは非常に感慨深く会社としての変化を強烈に実感します。
責任者は引き継ぎますが面談、面接等採用シーンにおいて全面に出ることはこれからも変わらずなので今後ハウテレビジョンに興味を持って頂く方とお会いできるのを本当に楽しみにしています。