こんにちは、ハウテレビジョンエンジニアのFです。
突然ですが、ご存知の通りここ最近のプログラミング学習ブームを機に、
- プログラミングを勉強する非エンジニアの方
- スクール等に通いエンジニアに転職する方
が増えてきているかと思います。
私自身もその一人。 私がハウテレビジョンにジョインしたのは2017年10月で、それまでエンジニアとしての業務は完全未経験でした。 Webエンジニアを養成するスクール「TECH::EXPERT」
を経て、 エンジニアとして採用されました。
そんな私が、
- Web系エンジニア養成スクールに通われている方
- 未経験からエンジニアを目指している方
などに向け、 エンジニアになって半年ちょっとの間でやってきた業務、感じたことなどを書き綴ります。
エンジニアとして採用されるまで
大学時代は商学部で主にマーケティングを学ぶ、根っからの文系人間でした。 前職は商社にて法人営業をやっており、 これまで「プログラミング」とは無縁の生活を送っておりました。
そんなあるとき、プログラミングに関する雑誌記事に出会いました。 そこに書かれていたチュートリアル通りに小さなアプリを作るべくコードを書いてみると、 これが本当に楽しい。就業後、家に帰ってはPCを開き、時間をかけながらも一つのアプリを作り上げました。
これをきっかけに「ものつくり」の楽しさに目覚め、独学でプログラミングを学びはじめました。 営業の仕事を終え、毎日2時間ほど週末も一日使って勉強をしていましたが、 正直「もっとやりたい」という気持ちがありました。
次第に「フルコミットでプログラミングを学びたい」「ゆくゆくはエンジニアとして働きたい」という気持ちが強くなり、 たまたまTwitter上で見つけたTECH::EXPERTの相談会に足を運んでみました。
その半年後には商社を退職し、TECH::EXPERTでの勉強漬けの毎日(1日10時間×週6日×3ヶ月間)が始まったのです。 約3ヶ月のカリキュラムを終え就職活動をする中で、サービス志向を持つエンジニアを目指していきたいと考え「自社サービスを開発する企業」に興味を持ちました。 そうして、面接を受ける中で自分に合うと感じたハウテレビジョンに入社しました。
半年間の主な業務
自分にとってはここからが本当のスタートです。 入社してからの半年とちょっとの間、「行動すればいろいろなことにチャレンジできる環境」の中、 様々な業務を行ってきました。 具体的には下記のようなことを主に行いました。
PHP(フレームワークはCakePHP)を使った既存サービスの保守・運用、新機能の開発
- ビジネスサイドから上がってくる要望に基づく実装。小さな機能や少し大きな開発(長期インターンサービスのリリースなど)。
- 日々上がってくる不具合修正
SQL・Python、Google Analitics・BigQueryを使ったデータ分析・集計
- こちらもビジネスサイドから上がる要望を基にデータ集計
- 開発〜効果検証まで
エンジニアインターン生(大学生)のフォロー
- 開発の手助けやレビュー
半年間で担当した開発
上記のような業務の中で、実際に自分が関わりリリースされた機能を紹介します。
長期インターンページ
入社して2ヶ月経った頃に関わった、はじめての大型開発でした。 それまでは小さな運用改善の開発ばかりだったので0からの開発には手こずりましたが、 リリースされたときの達成感は大きかったです。 こちらは現在でも、改善に向けたプロジェクトの開発に携わっています。
企業配下(企業の年収/社風などを紹介する)ページ
ここ最近だとこちらの開発に関わりました。 見積もりから進め、ビジネスサイドと密に話をしながら開発していった案件でした。
ベテランエンジニアの方からみれば小さな開発ではありますが、 完全未経験だった頃から考えたらたった半年ほどで様々な開発に携われていることに驚きがあります。
スクール時代の勉強と実際の業務とのGap
HTML、CSSやRuby、PHP、その他GIthubの使い方など、スクールで最低限の基礎は身につけられていたので、 そのあたりは入社後もある程度キャッチアップしやすかったです。 一方で、スクールのカリキュラムだけでは十分に身につけられなかった部分、「入社前にもっと勉強しておけばよかったなあ」 と感じた部分ももちろんありました。 例えば、
ネットワークとかインフラの基礎知識
情報系学部を卒業していれば「ネットワークの仕組み」みたいなところから学べるだろうがそうでもなく。 スクールのカリキュラムに説明はあったが、さっと触れる程度。 業務で実際に必要になった場面はないが、経験あるエンジニア達の会話についていくときに必要と感じた。
SQL
こちらもカリキュラムではほんの触りのみ程度だった。 エンジニアになる前に思っていた以上に分析系タスクが多かった。
「もっと勉強しておけば...」なんて部分は上げたらキリがないですが、特にこの2点はGapがあったなと感じました。 上記の課題を克服する上で、まずは下記のような本を読み漁り、勉強を進めました。
ネットワークの基礎知識に関して
その他、身近な駆け出しエンジニアの中には基本情報技術者試験を受験していた人もおりました。
SQLに関して
この一冊をやれば基礎部分は十分身につくかと思います。
ちなみにこれらの本は、弊社の本棚に置いてある、 もしなければ会社負担で購入もしてもらえる制度があります。
こうしてスクールで学べることと実際の業務のGapを書きましたが、 決してTECH::EXPERTを否定するつもりではありません。 エンジニアとしての基礎技術力・基礎体力を身につけられたことや、 就職支援には非常に感謝しておりますm( )m
エンジニアになってからの学習や意識について
エンジニアになれたとはいえ、もちろん学習が終わりではありません。 より技術力を高める、会社・チームに貢献するために何をすべきか自分なりによく考えました。 ここではその後の勉強法や意識してきたことについて書いていきます。
プライベート開発
自社サービスの運用では、どうしても「サービスを一から開発する」という機会はなかなかないと思います。 また、どうしてもコードを書く時間が限られる場合もあります。(弊社の場合、基本的には書けますが。) 技術力を高めていくためには、エンジニアを目指していた頃同様に業務時間外でも開発・学習が必要になるかと思います。 個人的に考えているのは、写経でもなんでもとにかく手を動かしてアウトプットすることが大事だということ。 もちろん自身で作りたいサービスを考えて作ることができたら素晴らしいですが、 とにかく「量をこなす」「手を動かす」ことこそが大事だと思うので、 あまり内容にはこだわり過ぎずに気楽にやっていくのが良いかと思ってます。 ここで私が入社してからの間、週末などの時間を使ってやってきたことを書きます。
やってきた勉強法
定番
言うまでもない定番どころの学習サービスを使った勉強法です。 ド初心者の言語などはこのあたりで学ぶのが効率的かなと思います。 Udemyは環境構築〜ちょっとしたサービスを作り〜リリースまで学べるコースがあるので、開発の流れを掴むという点ではおすすめです。
経験あるエンジニアの方には参考にならない面もあるかもですが、 駆け出しエンジニアや非エンジニアだけどプログラミングをかじってみたい方などにおすすめです。
その他
- 既存サービスを真似て作ってみる
- 知り合いの依頼で開発のお手伝い
- LINEbot作成
- MENTAやココナラでメンターを雇って質問
- IoT機器を使って自宅をスマートハウス化(人感で自動で点灯するライトを自作)
- Twitterエンジニアアカウントをフォローして情報収集
定番ではないですが、その他やってきたことです。 「既存サービスを真似て作ってみる」に関しては、「DB構造はどうなっているのか」「ここをこうしたほうが良いサービスになるな」と考えるだけでも勉強になります。
これらプライベート開発での成果はもちろん業務の中でも役立っております。
技術面以外での意識
自社サービスの理解
とても基本的なことですが、自社のサービスに「どのような機能があるか」「どのようなロジックでできているか」を できるだけ多く自社のサービスに触ることで把握するようにしました。 おかげでビジネスサイドからの相談をスムーズにこなせるようになりました。 (まだまだ先輩エンジニアの方々には遠く及びませんが。)
自身のバックグラウンドを活かす
「情報系学部出身ではない」「前職が他業種」であることを引け目と感じるのではなく、 「個性」「強み」のひとつとして考えました。 私の場合、前職が営業職だったこともあり、「ビジネスサイドとのコミュニケーション」を特に意識しました。 おかげで仕事もやりやすく、信頼されているかどうかはまだしも ビジネスサイドからよく開発相談や開発依頼をいただけるようになりました。
技術力だけで勝負をすれば、経験豊富な先輩エンジニアには及びません。 それでも自分なりに会社やチームに貢献できるところはあるはず。 これからも個性を生かして貢献していけたらと考えています。
終わりに
偉そうに書いてきましたが、まだ業務経験も1年に満たない駆け出しのエンジニアです。 未だにわからないことやつまづくことばかり(その際は社内の先輩エンジニアが優しくご指導くれます笑)なので、 これからも日々精進していきたいと考えています。
弊社では引き続き、私のように「業務は未経験」だけど「エンジニアになるために必死に勉強をしている」方も 積極採用中(実際にTECH::EXPERT経由で新たに1名採用決定!!)です。 ご興味ある方はぜひ弊社に遊びにきてください。
ご連絡はこちらから。